執筆者プロフィール
詫摩 佳代
法学部 政治学科教授(グローバルガバナンス)詫摩 佳代
法学部 政治学科教授(グローバルガバナンス)
私の研究会では、分断が進む国際社会で、感染症や貿易などのグローバルイシューにどのように取り組むべきかという課題について、文献講読と状況分析、深い議論を通じて迫っています。
国際的な相互依存の高まりにより、気候変動や移民問題、感染症や貿易など地球規模の課題は山積しています。世界政府が存在しない中でも、国際機関や国際協力の枠組みを通じて、あるいは、かつての米国のような、覇権国のリーダーシップを通じて、地球規模課題への力強い取り組みは継続されてきました。しかし現在はどうでしょうか。各国で自国第一主義が高まり、国際協力にネガティブな世論の台頭もあり、多くの国際機関はリストラを余儀なくされ、国際協力を取り巻く状況は明らかに悪化しています。このような厳しい状況の中で、どのようにグローバルイシューに立ち向かえば良いのか、各方面でどのような試みがなされているのか、日本には何ができるのかなど、様々な方向からグローバルガバナンスの現状を分析し、議論を行なっています。
慶應義塾大学法学部政治学科では、学生たちが3年生と4年生の2年間にわたって一つの研究会に所属し、継続して学ぶことを特徴とします。学生たちは学年を超えて繋がりが深く、私の研究会での学びが、グローバルガバナンスに関する深い知識と思考力を養う上でも、また生涯の仲間を得る上でも役に立てれば幸いです。
(掲載:2026年4月)